『催眠聖女 ローザ・フェアリー』(20)

 ローザの指輪から放たれた不思議な光が、カグラの『催眠法力』で生み出した黒い巨人の攻撃からローザを守った。 「この指輪の力は一体......?」ローザは光り輝く指輪を不思議そうに見つめていた。 この指輪にこのような秘めた力があるとは知らなかった。 

 フェアリー家に代々伝わる家宝としか聞いていない。 ローザも亡くなった母親から形見として受け継いだものだった。 指輪の輝きを見ていると、ローザは子供の時に母親から指輪を受け取った時の事を思い出した。

 ーーーーー ローザ...... この指輪は私たちフェアリー家に代々伝わる家宝の指輪よ。 あなたもフェアリーの血を引くものとして、この指輪をあなたに授けるわね。 決して売ったり、人に譲ったりしては駄目よ。 この指輪はきっと、あなたのことを守ってくれるから、肌身離さず着けていなさい....... 私はこれからお父さんの意志をついで、戦場で傷ついた人々の治療に向かいます。 そしてあなたはこれから『聖ヒプノ修道院』に行きなさい。 その指輪をマザーに見せれば、きっとマザーはあなたを迎え入れて下さるはずです。 そして立派な『催眠聖女』になり、多くの人々を救いなさい。 わかりましね、ローザ......ーーーーーーー 母から指輪を受け取った時の情景が頭に思い浮かぶ...... 懐かしい母との思い出。

 さらにローザの頭の中に子供の頃の思い出が過ぎる。 それは戦争中の記憶であった。 ローザのいた国は大戦に巻き込まれ、多くの国民が戦争の犠牲となった。 ローザの父は医者であった。 医者であった父は戦地で傷ついた人々を治療していた。 しかし戦禍に巻き込まれ亡くなってしまった。 ローザとローザの母親は、父親の死を疎開先で知らされた。

 そして、この指輪をローザに授けて直ぐに、父と同じ医者であった母は亡くなった夫の意思をついで戦争で傷ついた人たちを助ける為、自ら戦地に赴き、そこで爆弾の爆発に巻き込まれて亡くなった...... 父と母は最後の最後まで、危険を顧みず戦争で傷ついた人々を助けようとして死んだ。  

 ローザは母と別れた後、母の言い残した言葉通り『聖ヒプノ修道院』へと向かった。 そしてマザーと会い、『催眠聖女』となった。 父と母の生き様はローザの胸に深く刻まれていた。 そして『催眠聖女』となったローザは父と母の志を受け継ぎ、多くの人々を救うことを神に誓った。

 「お母さん...... あなたの言われた通り、この指輪が私を守ってくれました...... 私はお母さんやお父さんのように多くの人を救いたいと心に誓いました。 そして今、私は新しく出来た家族を守るために戦います!! お父さん、お母さん、天国で私の生き様を見ていてください!!」 ローザに再び気力が戻った。 両親の生き様を胸に秘め、新しくできた家族を守ためにローザは立ち上がった。

 黒い巨人の攻撃を防ぎ、再び気力を取り戻したローザを、カグラは訝しげに見ていた。 「あの娘...... こんな力を秘めていたのか...... 私の『催眠法力」を防ぐとは只の修道女ではないな。 侮れぬな......」カグラはローザの力を目の当たりにして、ローザがただの修道女でないと感じ、ローザへの評価を改めた。

 決意を新たにしたローザの表情は今までと違っていた。 今までは戦う事に戸惑い、カグラの圧倒的な力に恐れをなしていたが、今のローザの表情からは戸惑いも恐れも感じられない。 ローザは完全に吹っ切れた。

 「なるほど...... 少しは出来るようだな...... この私の『催眠法力』を防ぐとは驚いたものよ。 では、今一度まぐれかどうか試してやろう」カグラは迷いの消えたローザに向かって、再び黒い巨人にローザを攻撃するように念じた。 ローザの発揮した力が本物かどうか確かめたかった。

 そしてカグラが念じると、黒い巨人が咆哮を上げ、再び襲い掛かってきた。 大きな唸り声をあげながら、ローザに向かって突進してきた。 その巨体で押しつぶそうとしている。 

 だが、ローザは目の前に黒い巨人が迫ってきても慌てなかった。 そして指輪を突進してくる巨人に向けると、指輪の光が黒い巨人の身体を貫いた。 黒い巨人は指輪の光に貫かれると突進を止めた。 そして苦しそうな声を上げながらもがき始めた。 するともがき苦しむ黒い巨人の身体が徐々に消えていった。 まるで蒸発する様に黒い巨人の身体が消えていく...... 


 「何?! 私の『催眠法力』が消えていく!! あの光には『解眠』の力があるのか?!」自らの『催眠法力』で作り出した幻影をかき消されたことにカグラは驚きを隠せなかった。 

 ローザの指輪から放たれた光は、黒い巨人をかき消すと、その光は集まり始め人の様な姿へと変化していった。 集まった光は人の姿になり、その姿は神々しい女性の様な姿だった。「ああ...... メスマリア様......」光で作られた女性の姿に、ローザは自分が信仰する女神『メスマリア』の姿を見た。 

 「何だあれは?...... あれが『催眠聖女』たちが信じている神だとでもいうのか? この私の力を阻むなど気に食わぬな......」自らの力に絶対的な自信を持つカグラは、力を阻まれた事に対して明らかに不快感を示していた。 

 「メスマリア様...... やはりあなた様がお力をお貸しくださったのですね。 私の願いを叶えてくださったこと、心より感謝いたします。 メスマリア様、ありがとうございます!!」ローザは光の女神に感謝の祈りを捧げた。 

 ローザは人を救える力が欲しいといつも願っていた。 しかし自分にはセラのような特別な力が無かった。 正直、セラが羨ましかった。 何故、人を救いたいと願う自分に神はセラのような特別な力を与えてくださらなかったのか? セラとの出会いでローザはずっと心の中で葛藤していた。 だが、ついに神が願いを叶えくれた。 そして女神はローザの感謝の祈りをうけると、ゆっくりと指輪の中に消えていった。

 「メスマリア様が消えていく......」女神は役目を終えたかの様に、指輪の中へと消えていった...... 

 「ふ...... 感謝するのはまだ早い。 私に勝った気になっているようだが戦いはまだ始まったばかりだ!! この私に勝ってから神に感謝するがいい。 その力、本物かどうか確かめてやる!!」戦いに勝ったかのように神に感謝をしているローザを見て、カグラは面白くなかった。 まだ戦いは始まったばかりだ。

 「ローザさん!! 母さんがまた念を込め始めた!! 油断しないでください。 また攻撃がきます!!」カグラが再び攻撃を開始した事に気づいたトキロウがローザに警告した。 

 「わかったわ!! トキロウさん!!」トキロウの警告を受けて、ローザは攻撃に備えた。 まだカグラに勝ったわけではない。 まだ最初の攻撃を防いだだけだ。 ローザは気を引き締めた。

 カグラは先ほどよりも長く念に集中している。 カグラが念に集中しているのをローザとトキロウは固唾を飲んで見ていた。 果たしてカグラは次にどんな術で攻撃してくるのか?

 「この念仏は...... まさか?!」トキロウはカグラの念仏を聞いて何かに気づいた。 するとカグラの『催眠法力』で操られた神父の様子がおかしい......

 「神父様......?!」様子がおかしくなった神父を見てローザは動揺した。 一体、神父の身に何が起きようというのか?

 すると神父が突然狂ったように暴れ出した。 暴れ出した神父は着ていた服を自ら引き裂き、上半身を露わにした。 驚いたことに神父の身体は真っ赤になっていた。 そして上半身の筋肉が激しく隆起し始めた。 目は血走り、口からは涎を垂らしている。 明らかに尋常では無くなっていた。

 「こ、、、これは?! 神父様の身に何が起きているの?!」神父の突然の豹変にローザは驚きを隠せなかった。

 「母さん...... あなたって人はどこまで非道なんですか!!」トキロウが母カグラに向かって怒りの言葉をぶつけた。 

 「どういうことなのトキロウさん?」怒りを露わにしているトキロウにローザが聞いた。

 「これは『神催眠の法 鬼化象転の術』です!! この術は『催眠法力』を注入して、支配した人間を”鬼”に変える術です!!」

 「”鬼”とは......?!」

 「”鬼”とは西洋で言えば悪魔のようなものです。 この術にかけられたものは理性を失なって凶暴化します。 そしてこの術の恐ろしいところは『催眠法力』によって人間の持つ力を限界以上に引き出します。 姿も変わりまさに”鬼”なるんです。 それにこの術は......」ローザに術の説明をしていたトキロウだが、何故か口籠った。 

 「それに......? 他に何かあるの?」

 「...... この術にかけられた者は...... 確実に死にます......」トキロウは唇を噛み締めながら口惜しそうに言った。 

 「死ぬ...... 神父様が......」神父が死ぬ...... トキロウの発した驚きの言葉にローザはショックを受けた。 

 「母さん!! あなたは自分の私利私欲のために、何の罪もない人間を操って死なせるような術を使うなんて、あなたはそれでも人間ですか!! あなたは人じゃない!! 鬼畜生だっ!!」トキロウは悔しさを爆発させた。 平気で人を犠牲にする母カグラにもはや我慢がならなかった。

 「トキロウ...... 全ては『姫美島』を守る為であり、その為ならば、私は鬼にもなりましょう...... そなたにはわかるまいが、もはや理解してもらおうとも思わぬ。 世羅子共々、そなたたちも冥土に送ってやろう...... それが私が息子であるそなたに出来る親として出来る最大の情け......」 トキロウの怒りを受けてもカグラは淡々としていた。 もはや互いに親子の情などない関係になっている...... もうカグラには何の躊躇いもなかった。  

 「............」カグラの言葉を受けて、トキロウはもう言葉が出なかった。 カグラは『姫美島』の家を守る為ならば、どんなに人を犠牲にしても、何も感じないのだと悟った。 もう何を言っても無駄だ。 トキロウはこのカグラから生まれた自分の運命を呪った。 なぜこんな人でなしから自分は生まれたのかと......

 「さて、無駄話はもう終わりだ。 ローザとやら、そなたの力で神父の攻撃を防いで見るが良い。 今度は幻影では無く実体がある。 果たしてどう防ぐかな?」カグラは高みの見物とばかりに余裕を見せていた。

 すると鬼と化した神父がローザに襲い掛かってきた。 唸り声を上げ猛然と突っ込んでくる。 そして拳を振り上げローザに殴りかかった。 ローザは間一髪で殴りかかってきた神父の拳を避けた。 外れた神父の拳が教会の長椅子に命中した。 すると木で出来ていた長椅子が粉々に破壊された。 凄まじい威力である。

 ローザは避けたが、その凄まじい破壊力に背筋がゾッとした。 あんな力で殴られたら骨は砕けてしまう...... いや、一撃で死んでしまうだろう...... 先ほどの黒い巨人の攻撃とは違い、これは幻覚ではないのだ。

 「うがああああぁぁぁっ〜〜〜〜!!」不気味な雄叫びを上げながら、神父が再びローザに襲い掛かってきた。 すると目を覚ましたアンソニーが棒で神父を殴った。

 「アンソニー!!」ローザが叫んだ。

 「ローザ!! 大丈夫か?!」

 「私は大丈夫よ!! でも神父様が操られて凶暴化させられてしまっているのよ!!」ローザがアンソニーに状況を伝えた。

 「聞いていたよ...... 酷い事をする。 神父様はこのままじゃ死んでしまうそうじゃないか...... 何とか助ける方法は無いのか? トキロウ......」アンソニーは凶暴化した神父を助ける方法をトキロウに聞いた。 神父はカグラに操られて凶暴化させられているだけで、神父には何も罪は無い。 何とか神父を救わなければ......

 アンソニーに神父が助かる方法を問われたトキロウだったが、トキロウは無念そうに首を横に振った...... 「残念ながら僕も助かる方法は知りません...... この術は本来は罪人などを使って戦場で戦わせるために使われた残酷な術で、術にかかった人間は全て死んでいるんです。 ただ、世羅子がいればもしかしたら助けられるかもしれないです...... 世羅子の能力ならあるいは!!」トキロウも神父を助ける方法はわからなかったが、セラの能力なら助けられるかもしれないと考えた。 しかし、今はセラはいない。 セラ自身もカグラの手の物の毒牙にかかっているやもしれない状況なのだ。

 「そうか...... 希望はセラだけか。 しかしセラもいないこの状況では、こちらで何とかするしかない!! とりあえず神父を大人しくさせないと、こちらが危ない!!」セラが来るのを待っていては、こちらの身が危ない。 仕方なくアンソニーは神父を殴って気絶させる作戦に出た。 棒で殴り神父を大人しくさせるしか今は手段が無かった。 アンソニーは神父の攻撃に備えて身構えた。

 神父は身構えたアンソニーに猛然と襲い掛かった。 「神父様、悪いが少しの間大人しくしててくれ!!」襲い掛かってくる神父に向かってアンソニーは棒で思い切り殴りつけた。 棒は神父の身体に命中したが、棒はいとも簡単に折れてしまった。 だが、殴られた神父はビクともしていない......

 「何だとっ?! 全く効いていないのか?」棒が折れ、手が痺れるほど激しく殴りつけたアンソニーだったが、全くダメージを受けていない神父に驚愕した。 まるで、鉄の塊を殴っているような感触だった。

 「アンソニーさん!! 神父さんの身体は、術の効果によって何倍もの力と耐久力を発揮しています。 普通の攻撃じゃとても倒せません!!」

 「それを先に言ってくれ!! くそ!! 今日はクリスマスパーティーだったから銃を携帯していなかった。 銃さえあれば......」アンソニーは普段、護身用の銃を携帯しているが、今日はパーティだったので携帯していなかった。 アンソニーは銃を携帯していなかった事を悔やんだ。

 「ふふふふふ...... どうした? もうお手上げか? ローザとやら、早くさっきの力を見せてみるが良い。 そうでなければ、お前たちは神父に殺され、神父も死ぬのだぞ.......」カグラは嘲笑っていた。 アンソンーとローザが追い詰められているのが滑稽で仕方がなかった。

 「アンソニー、どいて!! 私が神父様にかけられた術を解いてみるわ!!」ローザはアンソニーに退くように言って、指輪を神父に向けた。 先ほどの黒い巨人を消したように、メスマリアの力を借りれば、神父にかけられた術を解くことが出来るかもしれない。 

 「メスマリア様...... 神父様にかけられた術をお解きください!! どうか神父様をお助けください!!」 ローザはメスマリアに祈った。 ローザが祈ると指輪がまたしても輝き出した。 そして指輪から放たれた光は神父を包み込んだ。

 指輪から放たれた光が神父を包み込む...... 「メスマリア様、ありがとうございます!!」再びメスマリアが力を貸してくれた事にローザは感謝した。 だが、光を浴びても神父の様子に変化は無い...... 術が解けるどころか、血走った目でローザを睨み付けてきた。 神父には全くメスマリアの力が通用しなかった。

 「そんな...... 神父様にかけられた術が解けない。 どうして? さっきの黒い巨人は消えたのに......?」神父にかけられた術が解けず、ローザは戸惑いを隠せなかった。 

 「ふはははは!! そんな子供騙しの様な力で、私の術が解けるものか!! さっきの術とは比べ物にならんのだ。 貴様ごときに解ける術では無い!!」術が解けず戸惑うローザをカグラは嘲笑った。 

 「ローザさん!! 神父様の中には母さんの『催眠法力』が注入されています。 黒い巨人は幻影だから術を解くことは出来たけど、人に注入された『催眠法力』はきっとその力では解くことが出来ないんです。 何とかして注入されている『催眠法力』を神父さんの身体から外に出さなければなりません......」

 「どうすれば神父様の身体から『催眠法力』を取り出すことが出来るの?」

 「残念ながら僕もその方法はわかりません...... 僕も『神催眠の法』については少ししか知らないので......」

 「じゃあ、結局は力ずくで神父様を大人しくさせるしか方法がないな!!」アンソニーが構えた。 アンソニーは皇太子であるが軍人でもある。 銃がない以上、素手で立ち向かうしかなかった。

 神父が身構えたアンソニーに襲い掛かった。 アンソニーは神父の顔面に渾身のパンチを打ち込んだが、神父は全く怯まなかった。 すかさずアンソニーは二発三発と連続でパンチを見舞った。 だが神父は全く避けようともせず、アンソニーのパンチを受け止めていたが、先ほどと同じ様に全く効いている様子がない......

 アンソニーはパンチだけでなく蹴りも見舞った。 (倒れるまで打ち続けてやる!!)神父が倒れるまで打ち続けるアンソニーだが、神父には全く倒れない...... そして打ち疲れたアンソンーは攻撃の手を止めてしまった。 激しく息が上がり、もう攻撃をすることが出来なくなった。

 アンソニーの攻撃が止まると、神父は片手でアンソニーの首根っこを掴み、そのまま持ち上げた。 身長が180センチ以上あり、体重も75キロを超えるアンソニーの身体を中年の神父が片手で持ち上げた。 とてつもない腕力である。 そして神父はアンソニーの首を強く握り締め始めた。 神父の指がアンソニーの首に喰い込んでいく......

 「な、、、なんて、、、力だ、、、、 首の骨が折れそうだ、、、、、」 首を締め上げられたアンソニーは 両手で締め上げている手を外そうとしたが、全く外れない。 まるで強力な万力で締め上げられている様だった。

 首を締め上げられたアンソニーは意識が遠くなっていった...... (このままやられるのか......)薄れる意識の中でアンソニーは死を感じた。

 「アンソニー!!」ローザが叫びながら神父の腕にしがみ付いた。 そして必死に首を締め上げている手を外そうとしている。

 「ロ、、、ローザー......」意識を失う直前にアンソニーの目に飛び込んできたのは、泣き叫びながら必死で自分を救おうとするローザの姿だった。

 ローザは必死で腕を引き剥がそうとするが全く離れない。 ローザは神父の腕に噛み付いた。 しかし硬直した筋肉に歯が立たなかった。 噛みつかれた神父は痛みすら感じていない様子だった。

 「ふふ...... 無駄な足掻きよ。 もっと楽しめるかと思ったが期待外れか...... 時間の無駄ゆえ、そろそろ余興も終いにするか......」ローザの力に期待したカグラだったが、期待外れに終わり、つまらなそうだった。

 「神父よ...... その者の首をへし折るのだ!!」カグラが神父に命令した。

 カグラの命令を受けた神父はもう片方の手で首を掴み、さらに力を込めた。 アンソニーの首の骨を一気にへし折るつもりだ。

 「やめてぇぇぇっーーーーーー!!!!」ローザの悲痛な叫びが教会に響いた......

 ローザの悲痛な叫びが教会にこだました瞬間、突然教会の扉が勢いよく開いた。 何者かが教会に入ってきたのだ。

 「ああ......」教会に入ってきた者の姿を見て、トキロウは声にならない声をあげた。

 「あああ...... 神様......」トキロウと同じ様に教会に入ってきた者の姿を見たローザは思わず呟いた......

 「ふふ...... ようやく来たか......」カグラもまた、入ってきた人間の姿を見て不敵に笑った......

 「世羅子ぉぉぉぉぉぉっーーーーーーーーーーー!!」トキロウは心の奥底から叫んだ。

 ついにセラが戻ってきたのだ。





「催眠聖女 ローザ・フェアリー」(20)終




(21)へ続く














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この記事へのコメント

  • 以前ここに、水戸黄門33部の催眠シーンについて書き込んだ者です。あのシーンは、箱に閉じ込めるシーンでお捐が、後ろ向いてたんがダメでしたね。操ってる時のドヤ顔がみたかった。やっぱりかげろう忍法帖第10話の催眠シーンが至高ですね!ああいう催眠術掛けられて恥ずかしいことさせられるシーンが大好きです。
    2020年10月20日 17:45
  • クーガ

    こんばんは。 クーガです。
    以前は情報ありがとうございます。

    かげろう忍法帖はよかったですね!!

    あのような作品をもっと制作してもらえると、すごく嬉しいのですが...... くノ一と催眠術はとても相性がいいので。

    このブログではまだ、くノ一物は制作していないので、制作してみたいですね!!
    2020年10月22日 20:57