「マリンの催眠日記 その5」

 マリンの父親である『夢野 英作』は日本行きの飛行機に乗っていた。 逸る気持ちを抑えながら飛行機が離陸するのを待っている......  『催眠女帝』の脅威から妻を守るために英作は急遽日本へと帰国することになった。 妻であるクリスティーナは『催眠女帝』の軍勢が『聖ヒプノ修道院』への侵攻を開始したことにより、侵攻を食い止める為に『水の催眠聖団』を率いて『ヒプノブルグ王国』へと向かった。  「クリ…

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「マリンの催眠日記 その4」

 マリンは茫然と立ち尽くしていた...... 目の前に広がる無残な光景に、ただ茫然と立ち尽くすしかなかった......  「燃えてる...... 何もかも...... みんな燃えてる......」  『聖ヒプノ修道院』の庭園が炎に包まれている...... 世界で一番美しいと称された『聖ヒプノ修道院』の庭園が炎に焼き尽くされている......  小鳥のさえずりも、花の香りも、風になびく木…

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「マリンの催眠日記 その3 後編」

 「健太君。 お兄さん。 三つ数えると目が覚めるわよ!! 目が覚めたら、かわいいひよこさんになっているわ!! ワン! ツー! スリー!!」 マリンが三つ数えて指をパチンと鳴らすと、健太と井上はパッと目を覚ました。  そして、二人は目を覚ますと同時に椅子から下りて、口を尖らせながら、手をパタパタさせて、ピヨピヨと鳴きながら、あたりを動き回り始めた。  「ピヨピヨ」 可愛らしくひよこの鳴…

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「マリンの催眠日記 その3 中編」

 『たけのこ学園』 の子供達は、初めてみる催眠術に感動していた。 その不思議な力にすっかり魅了されている。   「みんな、お兄さんは今、マリンお姉ちゃんの催眠術にかかっているんだけど、催眠術は眠らせたりするだけじゃなくて、私の言うとおりに行動させることも出来るのよ!! これから、お兄さんに色々と命令をしてみましょうね!!」 マリンは右手の人差し指を立てて、ウインクしながら得意げに子供達に言…

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「マリンの催眠日記 その3 前編」

 「マリンちゃん! 来月のクリスマスにステージショーの仕事があるんだけど、どうかな?」 マリンが所属する事務所の社長の立山が、マリンに仕事の話を持ちかけた。  「ステージショー……? 私が??」 突然の話にマリンが首をかしげた。  「ほら。 マリンちゃんてマジックも出来るじゃない!! これからは、エンターテイナーとして売り込んでいこうと計画しているんだよ。 その手始めとして、ショーの…

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「マリンの催眠日記 その2」

「全く! あのろくでなしったら、全然懲りないんだから!! 頭にくるわ!!」 全く反省しない立山に怒り心頭のマリンは、事務所を出てバイト先に向かおうとしていた。 その時 「マリンおねえちゃ~ん!!」 正面から可愛らしい子供の声で、マリンを呼ぶ声が聞こえてきた。 「あらっ!! 裕太君!!」 マリンを呼ぶ声の主は、立山の一人息子の裕太であった。 ちょうど学校が終わり、父親である立山の…

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「マリンの催眠日記」

ドカーンッ!! 古ぼけた雑居ビルの一室のドアを蹴破って、一人の女性が入ってきた。 部屋の中には、一人の男が椅子に座って鼻をほじりながら週刊誌のグラビア特集を見ていた。 男はいきなりドアを蹴破って入ってきた女性に驚いて、椅子から滑り落ちてしまった。 「び… びっくりさせないでよ、マリンちゃん…」 椅子から滑り落ちた男は、慌てた様子で起き上がながら女性に声をかけた。 しかし、…

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